2020年2月15日土曜日

魅惑の大衆演劇の世界・・・・「浅草木馬館」に行って来た!!





以前から「大衆演劇」に興味を持っていた。

「一度はこの目で見てみたいな」

 とかねがね思ってはいたのだが、ついに重い腰を上げて出張ってきましたよ、浅草まで!


場所は「浅草木馬館」、大衆演劇専門の劇場だ。この手の演劇は劇場以外でも見られるのだけれど(例えばヘルス・センターみたいな場所)、やっぱりどうせ見るなら劇場で観たい。それも浅草!




ウチの死んだ父ちゃんに言わせると、レックス父の若かりし頃は浅草こそが文化・娯楽の殿堂であったらしい。

「あんな、新宿なんて田舎、誰も行かなかった!」

 と吐き捨てるように申していましたぜ。当時は、庶民は浅草、ちょっとハイソな方々は銀座、というのが歓楽街の定番だったようだ。しかし、新宿が田舎か、新宿もアンタに言われたかなかったろうに。



確かに浅草はかの国民的スター、渥美清や萩本欽一、ビート・たけしを生んだ街だ。それ以外にも多くのスター、コメディアン、ボードビリアンを輩出している。大衆芸能のメッカと言っても過言ではない。やはり、行くなら浅草だ! ってか、実は大衆演劇に興味はあっても右も左も分からぬレックス、ま、「浅草木馬館」から始めれば間違いはなかろう、というのが正直なところで。それに「浅草木馬館」は浅草寺に近いのでアタシのような田舎者にも見つけやすいんだよね。




見て見て、雰囲気あるでしょ、この外観。やっぱり浅草に大衆演劇はよく似合う。レックスが行ったのは平日の昼の部公演だったので、当日券で入ったのだけれど、問題なく座れた。ただ、良い席はほとんど予約でうまっていたので、良い席で見たい人は予約してから行くことをお勧めする。

それと、中は飲食ができる。レックスは何も用意していかなかったんだけれど、中の売店ではあまり食事を売っていないんだよね。アンパンがあったのでそれをお昼にしたんだけれど、あらかじめ買っていけば良かったと思う。隣がコンビニなので、次回は必ずここで何か買ってから入ろうと思う(って、次回も行くんかい!?)。



何しろ、初心者だからさぁ~、勝手がわからなくてね。今回はいろいろと不手際だったんだよね~。


「どんな人が来てるんだろう、どんな感じなんだろう」

 と若葉マーク丸出しで、胸をドキドキさせながら席に着いたわけだけれど、やはり年齢層はかなり高めだった。ここではレックスなんか若輩ものだ。しかし、レックスよりも明らかに若いお客さんも何人もいたし、男の人の姿もあった。



さて、肝心のショー、ってか演劇はどうだったのか!?


結論から言えば、かなり楽しかった!! 


木馬館のこの日、というか今月の出演は座長・澤村蓮率いる「劇団章劇」。レックスはこの日が大衆演劇初体験だったので他の劇団も全て同じなのかどうかは分からないが、ショーは三部構成になっている。まず、お披露目の舞踏ショーがあり、続いてメインの寸劇。最後にまた舞踏ショーがある。



何というのかなぁ、劇を見ていて、昔、まだレックスがごく小さな子供の頃にお祖母ちゃんと一緒に見ていたテレビの舞台劇を思い起こした。「デンスケ劇場」とか「てなもんや三度笠」とか。同じ匂いがしたなぁ。


最初の舞踏ショーが始まる前に音楽が流れるんだけれど、ストリップ劇場のそれを連想させられちゃった、いや、行ったことはないんだけれど。何だか、今にもヒラヒラの飾りを身にまとった踊り子さんが現れそうな。昨今の「本〇ショー」みたいなキワドイやつじゃなく、

「踊り子さんに手を触れないでください!」

 ってな古き良き時代の頃のね(って、だから行ったことはないんだけれど!)。



それとね、レックス、若い頃、一時プロレスに凝っていたことがあって。大衆演劇って、そのプロレスとも相通ずるものがある気がした。昔の寸劇とプロレスと、それから宝塚を足して3で割ったような感じ、っすかね!? ほれ、化粧もお互い独特だしさ(ヅカ・ガールには怒られそうだが)。



何にせよ、舞台はいい、ライブはいいよ! お客さんと役者さんが一体になって作り出す空気がそこにはある。映画やテレビにはない魅力があるんだよね。

お姉さんたち(あくまでレックスから見てね)が手拍子を取りながら、楽しそうに体を左右にゆすっている姿を見ると、こっちまで嬉しくなって元気をもらえた。



レックスは「大衆演劇」のだいご味はあでやかな女形の舞と「おひねり」だと思っているんだけれど、こいつもやっぱりこう、舞台を盛り上げてくれるんだよねぇ。

でもこの「おひねり」、渡し方やそのタイミングは中々に難しい。レックスなんざ、100年早い。まあ、タイミングの前に財力という問題が大きく立ちはだかっているんだけれどね、レックスの場合。これからも財力のあるお姉さんたちにはがんばっていただき、大衆演劇を盛り上げてもらいたいものだと思う。





ま、そんなこんなで大変に楽しい時間を過ごさせてもらった。この大衆演劇の欠点というか、マイナスは、

「独特の厚化粧のため、みんな同じ顔に見えて、アタシのようなニワカには誰が誰やら区別がつかない」

 という点だろうか。ちょっと太った人、太った人、痩せた人、ちょっと痩せた人、ぐらいの区別しかつかなかったよ。ちなみに、女形はちょっと太ったぐらいの人の方がキレイ。



この大衆演劇のお楽しみはショーが終わってからもあり、最後に役者さんたちが出口の所で「送り出し」をしてくれる。レックスは慣れてないのと、役者さんの名前が全く分からない後ろめたさとで、そそくさと帰ってきてしまったが、

「楽しかったです、ありがとう」

 ぐらい言ってきた方が喜んでもらえたかな、と思う。ま、これも次回の課題ということで。



以上、「大衆演劇」初体験レポでした。また必ず行きたいと思う。3時間半で1,700円というのは、かなりりーずなぼーだと思うし。予約すると+300円だが、それでも2,000円だ。今時、この価格は中々貴重だと思うよ。




レックス、今年はなるべくいろいろな「ライブ」に足を運ぶと心に決めている。だって、考えてみたらこれまで過ごしてきた時間より、残されている時間の方がはるかに少ないのだ。迷っている暇はない、見ずに死ねるか、やらずに逝けるか、だ。3月には歌舞伎に行くつもりだし、寄席にも行こうと思っている。文楽や能にも行ってみたい。ま、先に挙げたように財力の問題があるので、どこまでできるかは分からないけれどね。大衆演劇もまた必ず行きたい。いつか本場大阪で、劇場のはしごでもしてみたいものだ!

「おひねり」おばさん目指してがんばるぞー!?



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