2019年2月25日月曜日

おばさんのアイドルは商売上手!?


 
 
 
この間、カルチャーセンターの「1日講習」に行って来た。足元から健康を考えるウンヌンというふれこみで、今話題の(?)外反母趾や浮指などの予防・改善講座だ。

 

レックスの悩みの1つがこの外反母趾なのである。ピン・ヒールの靴など履いた覚えもないのに、いつの間にやらしっかり親指が内側に曲がっている。これには、実は思い当たるフシがあって、それはこの足の親指の形だ。私の親指は軽く上に反っている。このため、靴を履くとどうしても親指が靴に当たってしまうのだ。それで、靴の中で親指がおかしな具合に曲がってしまい、結果外反母趾になったのでは、とにらんでいる。

 

最近、ようやく日本でも足の健康が問題になってきたが、レックス世代の若かりし頃は、「靴は見た目が第一、健康は二の次」だった。

そのうち段々「足に優しい靴」が脚光を浴びるようになってきたのだが、それももっぱら問題にされるのは靴の幅で、3Eとか4Eとか、とりあえず靴幅さえ広ければ、足には良い! と信じられてきたフシがある。

 

しかし、レックスのように「足幅は普通だが、指の形がちょっと・・・・」みたいな人は、靴幅が広いと逆に足に悪い影響を与える場合があるのだ。というのも、足が靴の中で前に滑ってしまい、返ってつま先部分が窮屈になってしまう。結果足指に余計に負担がかかってしまうのだ。

むしろ、足幅の部分はしっかりとホールドされていた方が、足の健康には良いように思う。

 

ま、そんなこんなで足に悩みの多いレックス、大枚3,000円はたいて、講座を受けて来たのだが・・・・・・。

 

先生はこの道では名の知れた、整体師の先生・・・・らしい。らしいというのは、レックスは知らなかったから。さすがに姿勢の良いのには感心したが、先生が登場した時のレックスの正直な感想は、

「まんま、おばさんのアイドル系の人だな・・・・・」

会場も、見事なくらい中高年女性で埋まっている。まぁね~、10代や20代で足の健康に気を使うヤツは、そうはいないわな。

 

若い女性だけではない、男の人も皆無だった。男でも足の悩みを持っている人はいると思うだけれど、やはりこと健康問題に関しては、女性の方が圧倒的に関心を持っている、ということなのだろうか。

これだけ中高年女性が詰めかけるわけだから、先生が「おばさんのアイドル系」なのもうなずける。

 

ちなみに、どこが「おばさんのアイドル系なの?」と聞かれても、こうとはっきり説明は出来ない。ただ、いるでしょ、そういう人が。若い女の子にはイマイチうけなさそうだけど、おばさんには人気がありそう、という男の人。レックス的には「○○王子」という名称がついている方にも、この手の男性が多い気がする(当社比)。

 



ま、レックスも年からいけば「おばさんど真ん中」なのだが、個人的にはどうも、この手の男性は苦手だ。

 

それはともかく。

 

自分で出来る外反母趾の予防・改善法のレクチャーを期待して参加したレックスだったが、2時間の講座のうち、実際に予防法の説明を受けたのは30分。あとの1時間半は「足が不健康であると、どれほど身体に悪影響を与えるか」「足の健康を整えることがどれほど大切か」という話に終始した。もっと詳しく知りたい方は、この後に予定されている本講座でしっかりお勉強してね、ということらしい。

 

しかしその本講座を受講するためには当然またまた受講料がかかるわけで、やはりここでも「地獄の沙汰も金次第」の精神は生きていると見える。
また、先生は外反母趾を予防・改善するグッズを開発・販売しているらしく、宣伝のチラシも配られた。
「う~ん、なんかのせられてるな・・・・」
 と思いつつ、つい欲しくなってしまうのは、外反母趾持ちのサガであろう。「おばさんのアイドル」は中々に商売上手でもある


商売上手な「おばさんのアイドル」先生は、また年齢よりも若く見られることが自慢らしい。自信たっぷりに、
「(自分の年齢)いくつに見えますか? 71歳なんですよ!」
 と言っていた。ここで、
「実は、私、先生のこと70歳ぐらいだと思ってました!」
 と本音を明かしたら、一生先生に恨まれたかもしれないなぁ、というのは内緒の話だ。

確かに姿勢はとてもスッキリと美しいし、贅肉も一切ついていないのは素晴らしい。特にレックスは姿勢があまり良くないので、先生の美しい姿勢はうらやましいし、尊敬する。

でもね、やっぱり若いのと若く見えるのは別なんだよね。


こんなひねくれレックスはさておき、ここで心優しい他のおばさん達の、

「ええ~!? 見えな~い!!」


 というどよめきが起こったのは、お約束だ。




ただ、レックス的にはその先生が言っていた、

「人間の身体は部分部分で見ても意味が無い。全て繋がっているものだから。全体のバランスを整えることが大切で、そのためには足元を固めることが大切である」

 という考えには賛成である。胃が悪い、だったら胃を直しましょう、血圧が高い、だったら血圧を下げましょう、もちろんそれも大切だし必要なことだが、血圧は身体の他の部分から独立してあるわけではない。そこだけに問題があるわけではないのだ。身体全体という視点が大切なのではないかな、と思う。

 

とは言え、あの先生を囲む他のおばさん達のあの何とも言えない雰囲気がどうにも苦手。金がかかるのも問題。ほれ、レックス、ビンボーだからさ。


 


足は気がかりなのだが、受講料とこの雰囲気にイマイチ二の足を踏んでいる、相変わらずケチなレックスなのである。
 
 
 
 
 

2019年2月12日火曜日

我が家に「チン」がやって来る


 
 
 
レックス家に文明の利器がやって来る。

そう、電子レンジである。

 

「ええ~!? 電子レンジ無かったの!?」

 と驚くなかれ。

あんなもの無くとも、料理は作れるのだ。

 

「じゃあ、なんで買うの?!」

 と言うと、そこはほれ、やっぱり便利だから、という答えに落ち着くのだけれどね。

 

 

これはレックスの独断と偏見だが、料理と言うものは直火に近いもので作るほど、旨いと思う。認知症になる前のレックス母に言わせると、

「ご飯は藁やマキで炊いたものが一番おいしい。次がガス。一番おいしくないのが電気」

 だそうだ。便利さと引き換えに、何かを失っていくのかしら、なんちって。

 

レックスが子供の頃、レックス家には明治生まれの祖母がいたのだが、この祖母が火鉢を使っていた。今の若い人は火鉢なんて知らないだろうなぁ~。で、この火鉢の炭火で時々お餅を焼いてくれたのだが、このお餅が確かに旨かったのである。

それと、祖母はこの炭火を使って鉄瓶でお湯を沸かしていたのだが、このお湯で入れたお茶も美味しかったのを覚えている。

 

加えて、レックスは冷凍食品を一切食べない。これは身体に良くないからではなく、ただ単に好きじゃないから。また、出来合いの総菜の類もめったに食べない。これも身体に良くないからではなく、あまり好きじゃないから(それと、高いから、というのも大きな理由の一つである)。

 

そんなわけで、あまり電子レンジの必要性を感じていなかったのだ。

 

が、母が居たころはさほどでもなかったのだが、いざ一人暮らしになってみると、作った料理が余ってしまうことが度々ある。と言うより、一人分をキッチリ作る、というのは中々に難しい。
 
そんな時必然的に作り置き風になるわけだが、それを温める時にレンジが無いとイマイチ具合が悪い。

 

一々鍋に移して火にかけるのも手間だし、味が濃くなったり、しっかり温まらなかったりと、

「レンジがあればなぁ・・・・・」

 と思うことが再三ある。

 

そんなこんなでこの昭和ど真ん中のレックス家にも、電子レンジがお出ましになることとあいなった(いや、昭和の時代にもレンジはあったから>自分)。

 
ま~、レックス家の近所でも、今時車も電子レンジも無いのは、ウチぐらいのものだろう! って、自慢することではないが。

 

 

しかし、そこは昔人間レックス(おまけにビンボー)、今流行のスチームオーブンレンジなんて買う訳もなく、温めオンリーの単機能レンジにした。調理はこれまで通り、ガス。いや、別にアタシはガス屋のまわしモノじゃないけどね。

 

でも、やっぱり火を使ってグツグツ煮た料理が一番美味しい! と思ってしまう昭和人間には、それがちょうど良いと思う。
 
料理なんて、自分が美味しいと思うやり方で作ればいいんだしね。

 

けど、ネットで初めていろいろとレンジを調べてみて、ちょっとびっくりした。単機能レンジって、安いね~。いや、電子レンジってもっと高いものだと思っていたからね。
私が子供の頃は、高級品だったからね、電子レンジ(いつの時代やねん)。

 

結局、値段の方も昭和のままで止まっていた、困ったレックスなのだった。
 
 
 
 
 

2019年2月7日木曜日

今さら「面談」と言われてもねぇ・・・・・・と斜に構える50代後半♀


 
 
 
社員オヤジがパート全員を一人ずつ順番に面談するらしい。どういう意図をもってやるものなのか、今一つ詳細は分からないが、まあ、ちょうど3月が契約更新月なので、

「何かある? 契約は更新するのかな?」

 的なものだろう(我々パートは半年毎の契約になっている)。

 

「何か、ある?」

 と言われても、そりゃ不満疑問文句山ほどあるとしても、大人の常識としてそれをそのままぶちまけるわけにいかんだろうよ。あんただって、

出来れば今すぐにでも辞めたいんですけど、私のようなBBAは仕事見つけるの大変だし、次が見つかるまで辞められませんよ、残念だけど

 とか、

人を年齢で差別してんじゃねーよ、このク〇オヤジ!」

 とか言われても、何と答えたらよいものやら困るだろうが。

 

ホント、面談なんて何のためにやるのかな。中には面談してもらった方がいろいろと思っていることを言いやすいと喜ぶ人もいるのだろうけれど、レックス的には少し白けている。いくら1対1でも本当に思ったことをそのまま言う訳にもいかないし、辞めたいと思っていても例のパートさんの件(辞める意思がある旨を告げた途端、他にヘルプに行かされている)もあるので、そうそう簡単に胸の内をさらす訳にもいかない。

 

まあ、30代から40代前半ぐらいの比較的若いパートさんで、会社の方からも何かと大事にされている人だったら話は別だろうが。そんな人なら、少しぐらいの意見や要望を出しても、

「はい、はい」

 と聞いてもらえることだろう。が、私のように差別対象になっているおばさんが何か言ったら、よけいに待遇が悪くなるのでは、とつい考えてしまう。結局、

「いえ、何もありません、特に不満はないです、継続させていただくつもりです」

 としか、答えようがない。

 

それに、「次が見つからなければ辞められない」というのは、私の場合大前提だ。いくらでも仕事のある30代ぐらいの人だったらいざ知らず、もうすぐ60になろうかというシニア♀をわざわざ雇う所は少ない、っつーか、ない。これが現実。
 
次の仕事を見つけずに辞めるなんて、引越し先を見つける前に部屋を解約してしまうようなものだ。

 

まぁ~、考えてみれば今の所もよく採用してくれたよな~。よっぽど人材不足だったんだな、きっと。それを思えば、少々の差別的処遇には目をつむれ、と言い聞かせるのだが、それでも気持ちは萎えてしまうよね。

 

今、チラチラと求人情報をながめてはいるのだ。しかし、「事務」はまず無理。この年になると一番可能性が高いのが掃除と飲食店関係の厨房系だ。が、レックス、大の掃除嫌い。自分の家も必要最低限しかやらない。厨房系は嫌いではないが、苦手。洗い場ならと思うけれど、手がめちゃくちゃ荒れやすいので、これも却下。何しろ、一人暮らしの家事でも荒れてしまうのだ。勤めたところで、続かないだろう。

 

 

他に何か無いのかなぁ・・・・・・。

 

今の仕事、ずっとPCとにらめっこで、目が非常に疲れる。そろそろ老眼も始まっているし(ってか、しっかり始まっているって>自分)、どう考えても65歳までここで働くのは無理がある。

実は、最近ミスが多いのだ。以前はミスの数そのものは少なかったのだが、ここ数日その数が増えている。

 

自分ではミスを出さないよう、目いっぱい集中しているつもりなのだが、年齢的な限界があるのかなぁ、といつになく弱気になっているレックス。

だって、20代のパートさんとか見ていると、やっぱり入力早いからね。数字を見ると同時に指が反応している。レックスだとどうしても一呼吸置いてしまう。

 

私としては70歳までゆるゆると仕事を続けたいのだけれど、どっかにゆるゆると無理なく続けられそうな仕事、ないかなぁ~(仕事をする気は満々だが、ガッツリ働くのはノー・サンキューのワガママ者)。

って、あればみんな飛びついているか。

 

季節は春に向かうと言うのに、私の心の中はまだ暗い冬の雲が立ち込めている。
 
 
 
 

2019年2月3日日曜日

今日は節分! なのに、どうしてこんなに肩身が狭いかな、豆まき


 
 
 
昨今、恵方巻きの攻勢に押されてすっかり影が薄い豆まき、レックス家の近所にも小さなお子さんのいる家庭がそこここにあるが、「鬼は外! 福は内!」の声は全然聞かれない。

 

そりゃね、豆まいたら後でお掃除しなくちゃならなくて面倒だし、節分用の豆って特に旨いというものでもないし、それなら巻き寿司にかぶりつく方がはるかにいいよね。

「恵方巻き、恵方巻きと草木もなびく~」

 のは、実によく分かる。

 

かくいうレックス家では今年もしっかり豆まきをした。と言うか、せざるをえない、というのが本当のところで、レックスも内心では恵方巻きの方が・・・・・と思ったりしている。

しかし、だぁ~れも、どこも「鬼は外! 福は内!」をしていないので、小さな声でこっそりやったよ。まく豆も最小限でね。
 
だって、いくら一戸建てと言っても、あんまり外に向かって豆をぶんまくわけにもいかないし、家の中は後で拾って片づけなくちゃいけないから、これもあんまりまくわけにいかない。何だか、こそこそと悪いことをしているかのよう。ったく、豆まきは肩身が狭くていけね~や。

 

なぜにこんな思いまでして豆まきをするかと言えば、レックス家には神棚なるものが存在するからなのだ。

 

実はレックス祖父は魚屋だった。私が生まれた時にはすでに亡くなっていたし、父は普通の勤め人だったから、私には魚屋時代の記憶は一切ないのだが、その魚屋の名残が神棚なのである。

 

昔は商売人は商売繁盛を願って、そうしたものを家に置いておくのが常識だったらしい。この神棚、家内安全・商売繁盛をバック・アップしてくれる有難い存在なのであるが、けっこういろいろと面倒な一面があって。

 

正月三が日には必ずお雑煮をお供えしないといけないし、他にも七草粥、鏡開きのお汁粉、小正月の小豆粥と、年の初めには何かと行事が立て続けなのさ。今は小正月や小豆粥を知らない人も多いだろうなぁ(こいつが実にクソ不味い代物で、子供時代は小正月が来るのが憂鬱だった。今ではすっかりお汁粉風に変えてしまって、食べやすくしているwww)。

 

その度にレックス、せっせとそれらを作り、神棚にお供えする。だから、年の初めは本当に忙しい。もっとも、最近は小豆の缶詰を使っちゃって時短を図っているけど。

 

で、その数々の行事のフィナーレを飾るのが、節分の豆まき。豆を神棚にお供えしてから、「鬼は外! 福は内!」とやるわけ。

 

もちろん、「神棚があったら必ず年中行事をやるべし!」という法律があるわけでなし、全てばーっくれてもかまわないのだけれど、小心者レックスは、

「毎年やっているのに、今年やらないでいて、何かあったらどうしよう・・・・」

 と思ってしまうわけ。案外小心者だからね。

 

で、気に病むぐらいならやってしまえ、と。

 

 

これで今年も無事、全ての行事が終わった。

 

この家を壊す時には当然この神棚を処分しなくちゃいけないんだけど、これも気が重い。まさか、「燃えるゴミ」に出すわけにもいかないし、神社に相談に行かないとね。

 

時々、自分の家の裏庭やビルの屋上なんかに祠をまつったり、お社を作ったりしている人を見るけれど、ああしたものはあまり気安く作らない方がいいと個人的には思う。その時はいいんだけど、それを撤去する時が大変だから。

 

まあ、この家に住んでいる間はがんばってお供えを続けよう、と思っているレックスなのである。