2019年2月3日日曜日

今日は節分! なのに、どうしてこんなに肩身が狭いかな、豆まき


 
 
 
昨今、恵方巻きの攻勢に押されてすっかり影が薄い豆まき、レックス家の近所にも小さなお子さんのいる家庭がそこここにあるが、「鬼は外! 福は内!」の声は全然聞かれない。

 

そりゃね、豆まいたら後でお掃除しなくちゃならなくて面倒だし、節分用の豆って特に旨いというものでもないし、それなら巻き寿司にかぶりつく方がはるかにいいよね。

「恵方巻き、恵方巻きと草木もなびく~」

 のは、実によく分かる。

 

かくいうレックス家では今年もしっかり豆まきをした。と言うか、せざるをえない、というのが本当のところで、レックスも内心では恵方巻きの方が・・・・・と思ったりしている。

しかし、だぁ~れも、どこも「鬼は外! 福は内!」をしていないので、小さな声でこっそりやったよ。まく豆も最小限でね。
 
だって、いくら一戸建てと言っても、あんまり外に向かって豆をぶんまくわけにもいかないし、家の中は後で拾って片づけなくちゃいけないから、これもあんまりまくわけにいかない。何だか、こそこそと悪いことをしているかのよう。ったく、豆まきは肩身が狭くていけね~や。

 

なぜにこんな思いまでして豆まきをするかと言えば、レックス家には神棚なるものが存在するからなのだ。

 

実はレックス祖父は魚屋だった。私が生まれた時にはすでに亡くなっていたし、父は普通の勤め人だったから、私には魚屋時代の記憶は一切ないのだが、その魚屋の名残が神棚なのである。

 

昔は商売人は商売繁盛を願って、そうしたものを家に置いておくのが常識だったらしい。この神棚、家内安全・商売繁盛をバック・アップしてくれる有難い存在なのであるが、けっこういろいろと面倒な一面があって。

 

正月三が日には必ずお雑煮をお供えしないといけないし、他にも七草粥、鏡開きのお汁粉、小正月の小豆粥と、年の初めには何かと行事が立て続けなのさ。今は小正月や小豆粥を知らない人も多いだろうなぁ(こいつが実にクソ不味い代物で、子供時代は小正月が来るのが憂鬱だった。今ではすっかりお汁粉風に変えてしまって、食べやすくしているwww)。

 

その度にレックス、せっせとそれらを作り、神棚にお供えする。だから、年の初めは本当に忙しい。もっとも、最近は小豆の缶詰を使っちゃって時短を図っているけど。

 

で、その数々の行事のフィナーレを飾るのが、節分の豆まき。豆を神棚にお供えしてから、「鬼は外! 福は内!」とやるわけ。

 

もちろん、「神棚があったら必ず年中行事をやるべし!」という法律があるわけでなし、全てばーっくれてもかまわないのだけれど、小心者レックスは、

「毎年やっているのに、今年やらないでいて、何かあったらどうしよう・・・・」

 と思ってしまうわけ。案外小心者だからね。

 

で、気に病むぐらいならやってしまえ、と。

 

 

これで今年も無事、全ての行事が終わった。

 

この家を壊す時には当然この神棚を処分しなくちゃいけないんだけど、これも気が重い。まさか、「燃えるゴミ」に出すわけにもいかないし、神社に相談に行かないとね。

 

時々、自分の家の裏庭やビルの屋上なんかに祠をまつったり、お社を作ったりしている人を見るけれど、ああしたものはあまり気安く作らない方がいいと個人的には思う。その時はいいんだけど、それを撤去する時が大変だから。

 

まあ、この家に住んでいる間はがんばってお供えを続けよう、と思っているレックスなのである。
 
 
 
 

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