2018年8月4日土曜日

今の時代、もらって嬉しい・・・・・・というのは中々に難しいものだ


昨日、同僚のパートさんから大量の「蚊取り線香」をいただきまして。

 

そもそもの発端は、休憩中の雑談だった。ひょんなことから、虫よけ及び殺虫アイテムの話題が出て、

「そう言えば最近、蚊取り線香って使わないよね」

 と誰かが言ったのだ。「そうね」「ウチでも使わない」と続く中、ついうっかりと、

「ウチは使うよ。草むしりする時にね」

 と私が口走ってしまったのである。

 

古くてボロくてそこそこデカイ我が家は、昔の家らしく庭もそれなりに広い。特に、3世代同居家族だったレックス家では、亡くなったばあちゃんが無類の花好きだった。このばあちゃん、自分じゃほとんど草木の世話をしないくせに、庭木や花を植えまくってくれたのだ、ったくよう(しかも、世話だけではなく、植えるのまで人にやらせていたぜ、このばーちゃん。今どき、こんな姑がいたら、嫁はいないだろーなー)。今でもその名残がしっかりと庭に残っている。

 

ほれ、今の家って、ほとんど土の部分なんかないじゃないですか。コンクリートで固めた駐車スペース以外はこれといって庭らしい庭はない、という感じで。わずかに5~6本、花を植えるスペースが玄関わきにひっそりとあったりする。そこへ行くとこのレックス家、庭木は山とあるわ、花は(正確には花の残骸は)たんまりあるわ、よく言えば緑あふれる、悪く言えばジャングル1歩手前なんじゃねーの!? の見事な(?)庭なのである。もう~、草むしりが大変で。軽く見積もっても普通の家の30倍以上の草むしりスペースを誇っているのである。庭木や花があるので除草剤をやたらまくわけにもいかないし、草木を抜いてしまったらその分さらに雑草がのさばるだけである。夏場はいつも草むしりに泣かされている。この苦行でシェイプアップ効果を保っていると言っても過言ではない。そして、この草むしり時に効果を発揮してくれるのが、蚊取り線香なのである。いろいろ試してみたが、蚊から身を守るにはこれが一番良い。

 

とは言え、我が家でも草むしりの時にしか使わないし、特に今年は暑すぎて、草むしり自体をあまりやっていない。雑草では死なないし、まだまだ命は惜しい。が、私の言葉を聞きつけた某同僚パートさんが、

「あら! じゃ、蚊取り線香あげるわ。うち、クリーニング屋さんからもらって、全然使わないのがたくさんあるの!」

 と。

 

う~ん、お言葉は嬉しいが、それはかなり微妙な申し出である。そもそも草むしり時にしか使わないのでウチでも1回買えば中々に残っているし、そんなにたくさんいただいても使い切れない。いくら腐るモノじゃないと言っても、あまりいつまでも残っているのもねぇ。

「いや、そんな、持って来るのに荷物になるし、いいよ」

 と断ったのだが、結局いただくことになった。やはりね、一応好意で下さるものを、「いらない」とは中々言えませんよ、人間。ただでさえ浮き気味のレックス、周囲と波風を立てたくはない。

 

しかし、何だか持て余していたものを体よく押し付けられたような気が無きにしも非ず。

 

自分も人にものをあげる時には、その人が本当に喜んでいるのかどうか、必要としているのかどうかをよく考えないとな、と思った出来事だった。

 

せっかく頂いたので、ありがたく使わせていただきますけどね(ケチなレックスはモノを大切にするタチである)。
 
この家を処分するまであるかもしれないな、この蚊取り線香の山・・・・・・・

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