2019年1月14日月曜日

辞めたいのは、お前だけじゃない


 
 
 
この間、昼休みの時に同僚のパートさんの一人が、ふとこんなことを言い出した。

「ウチの近くに今度、新しいショッピングセンターができるんだけど・・・・」

 ふ~ん、安いのかな、そのお店。もし安かったら、私も行ってみようかな、そこ、と思っていたら・・・・

 

「それが、時給が○○円なのよ・・・・」

 あれ? 何か違う。そう、お買い物の話ではなく、そのショッピングセンターでパートを募集しているというお話だったのだ。もしかして、そこで働きたいという話か!?

「でも、あそこ、仕事はどうなの、けっこう大変じゃない?」

「ほら、△△だったらどうかしら、あそこはラクに見えるんだけど・・・・」

 

もしかして、皆さん転職を考えている!? まぁね~、私だって常に頭の中には「転職」の2文字が浮かんでいる。それでも辞めないのは、この年では辞めたところで次が、特に今よりも良い条件の所が、見つかる保証が無いからだ。いや、保証が無いどころか、見つからない可能性の方が高い。

 

だから、40代ぐらいの(私から見たら)若いパートさん達が転職を考えるのは、当たり前と言えば当たり前の話である。

それにしても、けっこう皆さんの顔が真剣だったので、ショックを受けた。

「ま、まずい・・・・・・」

 

私がこの会社を辞めないのは、むろん次が見つからないというのが1番だが、週3日勤務でもOKとか、休みが取りやすいとか、他にもいろいろ理由があって、中でも特筆したいのが「人間関係がラク」という点なのである。意地悪な人やリーダー風を吹かせる人、噂好きな人が全く居ない、というのはかなり貴重な環境ではないだろうか。

 

人づきあいが苦手な私は意識的に周りの人達とは少し距離を置くようにしているのだが、他のパートさん達の中にはプライベートで一緒に遊びに行ったり、お茶やランチを楽しんだりして、かなり個人的に親しく付き合っているグループもあるようだ。


 

私はそうした個人的な付き合いには無関係だが、私にとっても皆様がこうして仲良く交流されているのは、喜ばしいことなのである。

 
20代30代のキャリア志向の方ならいざ知らず、やはりパートのおばさんとなれば、普通は働くとなれば人間関係を何より重視する。仕事内容や時給が少々悪くとも、和気あいあいと仲良く仕事ができる、というのが何よりだろう。

 

つまり! 何かと問題が多い我が職場であるが、こうして皆様が仲良く仕事されていれば、退職願望の抑止になるのではないか。皆さんが辞めずに働き続けてくれれば、私にとっても喜ばしいわけで(だって、意地悪な人が新しく入って来たら、高齢シングルのレックス、困るし)、まことにけっこう。とまあ、早い話が自分勝手な願いを抱いていたわけである。

 

が、皆さんの「新しいショッピングセンターのパート募集話」を聞いていて、別の面に気がついてしまった。

「誰かが辞めたら、ボロボロと次から次に辞めてしまうのではないか!?」

 ひょっとしたら、誘い合って新しい所へ移ってしまう、ということだって起こるかもしれない。仲良きことは麗しきこと・・・・・ばかりではないのである(私にとっては)。

 

いや~、マジでありうる。やっぱりね~、いくら皆さんから距離を置くと言っても、同期のパートさんたちがゾロゾロ辞めてしまったら、どうにも心細いと言うか、居づらくなってしまうよね。レックス、小心者だし。

 

 

だからどう、ということではないのだけれど、何とも不安になってしまったよ。かと言って、私に何かができるわけでもないからね。

 

 

とりあえず、これからもコツコツと、根気よく求人サイトをチェックしてみるしかない。もちろん、今の仕事を続けながらね。吹けば飛ぶような時給ではあるけれど、決まったお金が毎月入って来るのは、何と言ってもありがたい。このお金が、今の私の生命線なのだ。

 

しかし・・・・・・自分も転職をずっと考えいるくせに、他の人たちがそんな話をすると途端に浮き足立つなんて、我ながらおめでたいヤツ、と妙に感心してしまったぜ。
 
 
 
 
今日の格言。人間、考えることは皆同じ。
 
 
 
 
 

 

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