社員オヤジとの面談は滞りなく終わり(?)、もちろん、
「他に行くところがあれば、すぐにでも辞めたいですぅ~!」
などと本音を言う血迷うこともなく、
「こんな面談、やってもやらなくても同じじゃね?!」
と思わずもらすこともなく、やれやれであった。
が、予想した通りと言うか、やっぱりと言うか、契約を継続せずに、終了する人も出て来た。ま、早い話が、
「また一人辞めるんだね~」
である。まぁね~、気持ちは分かる。ウチの仕事はデータ入力が主なのだが、その割には時給が安めだ。と言うのも、書類チェックの時間もあるので、本格的なデータ入力とは少し違っているからだと思う。
とは言え、特にPCができるパートさんはどうかすると朝からずっとデータ入力させられることもあるので、
「これならもっと時給のいい所行きたいよね」
と考えるのももっともである。
しかし、問題はそこではなくて・・・・・。
実は今回辞めてしまうパートさん、仮にYさんとしておこう、このYさんは明るくて、面白くて、職場では人気者である。個人的にかなり親しくしている人も何人もいて、おそらく(Yさんが辞めてしまうことに)ショックを受けている人も多いことだろう。
つまり・・・・・
「もしかして、辞める人続出とか!?」
と密かにびびっているレックスなのだ。ほら、女の人って学生時代から、
「ねぇ~、おトイレ行かな~い?」
なんて連れ立って行ったり、
「ねぇ~、同じクラブに入ろう!」
とか誘い合わせて行動する、なんて多いじゃないですか、いやアタシはああいうの苦手だったけど。
「Yさんが辞めるのなら私も・・・・」
と後から後から離職希望者が続出するのでは!? と密かに恐れているのである。
それに、今はラインの時代。Yさんだってここを辞めればすぐに次を見つけるだろうし、その職場が良かったら、皆にそのことを話すだろうし。そうしたら、そっちへ移りたくなるのは人情だよね。
Yさんは40代半ばぐらい。仕事もできるし、まだまだ探せば雇ってくれる所はたくさんあるだろう。けど、すでに60代が目前のレックス、おいそれと他に移るというわけにはいかない。っつーか、移れないよね、雇ってくれる所、少ないもの。ほんと、今でも一応求人は見ているのだが、無いのよ、これが。
それにしても、人が移り変わるのは事務センターの常とは言え、皆の人気者で、仕事もできるYさんなのに、
「契約を終了したいのですが」
と告げた時、
「ああ、そうですか」
といともあっさりしたものだったとか。
ふ~ん、じゃあ私なんかが辞めると言ったら、逆に万歳三唱で送り出されてしまうかもね、なんて少し思ってしまったよ(おばさんはひがみっぽいのさ、はっはっは)。
しかしなぁ、心の中はどうでも、一応口だけでも、
「そうですか~、残念です、これまで本当にありがとうございました」
ぐらい言ってもいいんじゃないの?>社員オヤジ。
これでまた、同期のパートさんが減ってしまった。何だか、このまま一人減り、二人減り、最後の一人なりそうで、イヤな予感いっぱいのレックスである。
それだけは、勘弁・・・・・・
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