2018年5月13日日曜日

おばさんの駆け込み所・事務センター


久々に就活ネタです。

 

紹介予定派遣の「事務センター」を受けることにしたレックス、当日は派遣会社から冷たく言い渡された。

「今日、面接されるのはレックスさん一人です」

 う~ん、あんまり一緒に受ける人がたくさんいるのも心配だが(たくさん居るほど自分落ちそうじゃないすか)、一人というのも不安である。

「そんなに人気がないとこなのかな~」

 胸をよぎる一抹の不安。とは言え、選べる立場でないことは重々承知だ。派遣ということで、一応派遣会社から担当者が来てくれるらしい。

「私なんてどうでもいい応募者だし、きっと頼りない新人君でも来るんだろうなぁ」

 

さて当日。指定された場所に行くと見るからに草食系の、新入社員ぽい男性が一人。どうやらこのお兄さんが派遣会社から来た私の担当スタッフらしい。

「う~ん、想像した以上にイメージにマッチした兄ちゃんだなぁ」

 としみじみするレックス。頼りないこと谷のごとしだ(兄ちゃん、すまん)。

 

さて、肝心の面接だが、実は内容をほとんど覚えていない。もはや落とされ続けて8ヶ月、

「もう、どうでもいいや」

 と半ば投げやりな気分が支配していた。ただ、

「お弁当持参OK、服装も何でもよい、ジーンズでもかまわない」

という話を聞いた時には、思わずちっこい目が輝いてしてしまった。流行の通勤着をあれこれと身にまとい、都心までさっそうと出勤するのも楽しみの一つだったのは、はるか昔のお話だ(あの頃は若かったね→遠い目)。が、今となっては、

「服装には一切金をかけたくない!」

というのが、一番の望みだ。また、昼飯に金をかけるのもちょっと勘弁だ。

「今日のお昼は駅前のイタ飯屋さんにしましょうよ!」

 なんて御免こうむる。

「少なく稼いでより少なく使う」

これが今の私のモットーである。

 

後は、以前の仕事内容や会社の業務内容など、お決まりの質問に答えて、私の面接は終わった。

 

終わって会社の外に出た時、「今度も多分ダメだろうなぁ」と、正直そう思っていた。ところが、案に反してトントンと話が進み、アッと言う間に働くことになってしまったのだ。本来なら8ヶ月の血と汗の就活が終わりを告げたわけだから、もろ手を挙げて歓迎するところなのだが、正直なところ、素直に喜ぶ気にはなれなかった。

「私を雇うなんて、よっぽど人材不足なのかな」

 おお、我ながらなんてネガティヴでひねくれた考えだこと。が、このひねくれた勘は、不幸にも8割方的中したと今は思っている。

 

まあね、50代後半で雇ってくれる会社って、何かありますよ。しかし、50代後半のスキルの無いおばさんにとっては、やっぱり「事務センター」ってお助けアイテム(?)、駆け込み寺だよなー、とつくづく思う。(来客へのお茶出しなどの)顔出しなし、たいていの場合高いスキルも不必要、一度に大勢雇ってくれるからもぐり込みやすい、ただし時給は低め・・・・・(だから若い人はあまり来ない)。おばさんに優しい条件がそろっている。まぁ~、何はともあれここで続けるっきゃないよね、ここしか雇ってくれなかったんだから。

 

これで、一応、就活話は終わりを告げた、めでたしめでたし。でも、ひょっとしたらまだまだ続いてしまうかも!? とちょっぴり戦々恐々なレックスおばさんなのだった。

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