2018年5月7日月曜日

朝のバイキングに感激する50代シングル♀


パワー・スポットにも行ったし花火も見た、お腹もいっぱいだ、私は10時過ぎには早々とベッドに入った。さあ、熱海の夜に見る夢はどんな夢だろう。

 

眠れない・・・・・・

 

1時間、2時間と経過するも、目はパッチリと冴えるばかり。たくさん歩いて疲れているはずなのに、いっこうに眠くならない。思い当たることと言えば、すきっ腹を紛らわすためにガブガブと飲んだお茶である。

御存じのように、緑茶にはけっこうな量のカフェインが含まれている。やはり、アレが私の眠りを妨げているとしか思えない。

 

気をつけよう、ホテル・旅館の備え付のお茶。って、意地汚くがぶ飲みするのは、私ぐらいなものか。

 

そんなわけで、睡眠不足な2日目の朝を迎えたレックスだった。

 

しかし、捨てる神あれば拾う神あり、ここで嬉しいサプライズ第二弾が。サプライズ、というほどのことではないが、朝のバイキングが思いのほか充実していたのである(って、また食い物かい→自分)。前日のお昼に熱海名物「海鮮丼」を食べられなかったことが心残りだったレックスだが、朝のバイキングでちゃんと海鮮丼があったのである。正確には自分で海の幸をご飯に乗せて海鮮丼を作る、という趣向であったが、私にはこれで十分だ。プチ・ケーキや果物も充実しており、せっせとお替りに精を出したのは言うまでもない。これで、昼飯の分まで詰め込んでおくぞ! これだから貧乏人は困る→自分。

 

ここでショックなことが判明した。チェック・アウト時、「ない」と思っていた売店とカフェが、ちゃんとフロントの裏側にあったのである! まあね~、普通に考えればたいていはあるわな。ああ、昨日のうちに気が付いていれば、すきっ腹にお茶を流し込むこともなかったし、したがって夕べもぐっすり眠れたはずなのだ。時すでに遅し、である。これも日頃の行いだろうか。

 

さて、本日の一番の目的は、「寛一お宮の像」である。熱海と言えば「金色夜叉」、「金色夜叉」と言えば熱海、やはりこの「寛一お宮像」は、熱海になくてはならないランド・マークだ。と言っても、私は尾崎紅葉も読んだことはないし、「金色夜叉」の内容も詳しくは知らない。寛一と恋仲のお宮さんが、実家の窮地を救うため寛一を裏切り、金持ちの男と結婚した、とまあこんな内容のお話、だったと思う。

「ダイヤモンドに目がくらみ・・・・・」と言うが、

「普通にあるだろ、それぐらい。っつーか、足蹴にするなんて、お前DV男だぞ、寛一!!」

 金にシビアな女とDV男じゃ、DV男の方が悪いんでないかい!? と思ってしまうのは、やはり私が(がめつい)女だからか(金には縁がないが)。昔の女にいつまでもうじうじしてないで、さっさと次に行かんかい!? →寛一。

 

そんなこんなで「寛一お宮の像」目指して歩き始めた私だが、行けども行けども、ない・・・・・・。

「おかしいな~、もうサンビーチ終わっちゃったのに」

 しかし、熱海まで来てこの像を見ないというのでは、おのぼりの名がすたる。今一度引き返してよくよく見れば、

「あ、ビーチじゃなくて、ビーチと大通りとの間にあるのか」

 どこまで行っても何かが抜けているレックスである。

 

やっとの思いで見つけた「寛一お宮の像」はなんてのことのない足蹴像だったが、そこそこ観光客が集まっていた。さすが「寛一お宮」、日本の一時代を象徴するカップルだけのことはある。さあ、これで心おきなく「MOA美術館」に向かえるぞ!

 

熱海と言う場所は観光地でもあるが、非常に文化の香りのする場所でもある。芸術家や文化人に愛されてきた土地なのだ。それは、熱海湾を囲むように山が迫り、独特の風光明媚な景観を作っているためもあるだろう。

今回の旅行で、私がどうしても外せなかったポイントが、「来宮神社」とこの「MOA美術館」だったのである。なお、「MOA美術館」を「モア美術館」だと思い込んでいたのは、ご愛嬌だろう(正しくは「エムオーエー美術館」です、はい)

 

MOA美術館」は山の上にあり、心と頭と共に身体にも刺激を与えてくれる、素敵な美術館だ(階段がけっこう多いっす、ぜーぜー)。中も非常に美しくて、ハイセンスな内装である。主に「葛飾北斎」や「歌川広重」の筆による浮世絵や、昔の陶磁器などが展示されている。ちなみに、レックス、絵は全く分かりません、ハイ。ただ、個人的な好みを言えば、葛飾北斎の方が動きがあって良かった。両者を見比べてその違いを感じるのは、けっこうおもしろい。

 

ここで私が最も感動したのが、実は能楽堂であった。もちろんお能が演じられていたわけではないし、私は絵以上に能に対する見識なぞナッシング。しかし、能楽堂に一歩足を踏み入れたとたん、その独特の空気感とでもいうものに圧倒された。一度、能を見てみたいものだ。

 

この「MOA美術館」、もしバスで行くのなら東海バスでバスチケットと入場料がセットになった、お得なパスが出ているので、購入するのもいいだろう。

 

今回、マニア(?)の間で「B級観光スポットの王者」と称えられている「熱海城」と「熱海秘宝館」「熱海トリックアート迷宮館」には時間が無くて行けなかった。まあ、これは次回のお楽しみということにしよう。初島にも行きたいし、大島にも行きたいし、まだまだ熱海の魅力はつきない、ということだろう(ただし、「秘宝館」におばさん一人で訪れる図というのは、ちょっと何とも・・・・だよな)。

 

MOA美術館」から戻った私は、エキュートのクリームあんみつで疲れを癒したのだった。                     

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