2020年7月11日土曜日

隣人は静かに植える・・・・・・・




九州の大雨被害、本当に胸が痛みます。レックス家の近くにもそこそこな川が流れており、以前「警報」が発令されたり、水が出たりといったことがあり、他人事とは思えません。被災された方が一日でも早く通常の生活を営まれますよう、お祈りいたします。また、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

ところで、今日のタイトル。これはもちろんあの映画のパロディ。そう、これこそ今レックスの頭を一番悩ませている「困った隣人1号」のことなのだ。

 

以前、レックス家の裏には長いこと、この辺りでは最も古株のご一家が住んでいた。実はレックス家も元をただせばこのお宅から敷地を購入したんだよね。この辺り一帯の土地は以前は全部このお宅が所有していたのだ。

 

ところが何年か前、まだレックス母が健在の頃、このご一家が家を売って引っ越してしまったのだ。まさか、この古株ご一家がこの地を去るとは思ってもいなかったので、びっくりした。で、

「後に変な人が来ないといいけれど・・・・・・」

 と密かに心配していたのである。このご一家が特に良い人たち、というわけではないが(別に悪い人たちではないよ)、以前からの古い付き合いなので気心は知れている。でも、新しい住人となると、ふたを開けてみるまでは分からないじゃないすか。

 

こんなネガティヴな予感は残念ながら当たるもので、今その新たなる隣人に苦しめられているかわいそうなレックスなのである。

 

裏の家はすっかりリフォームされて新しい住人が登場したわけだが、このご一家、っつーか、一家だと思う、多分・・・・実はよく分からない。レックスが見たところ、三十代ぐらいの男の人が一人いることは、確かだ。が、他に住んでいる人がいるのかいないのか、どうも定かではないのだ。

以前は「五十代ぐらいかな?」という女の人も時々見かけたのだが、ここ何年か、全く姿を見ていない。年の離れたご夫婦で離婚でもされたのか、それとも親戚のおばさんか誰かが一時的に同居していたのか、この辺りの事情は謎に包まれている。

 

けど、レックス家のある辺りは典型的な「郊外の住宅地」で、っつーか、郊外も郊外、ド郊外(つまり、田舎)。こんな所にある一戸建てに男の人が一人暮らしするかなぁ・・・・だ。普通、あり得ない。もっと駅近のマンションとかに住むよね。でも、この推定三十代男とワンコ以外の住人をまともに見ていない。ついでに言うなら、ワンコも以前は二匹いたが、今はどうも一匹になったもよう。段々生き物が消える家!? なんちって。まるでホラーやんけ。

 

で、この困った隣人1号、ウチと自分ちの境ギリギリにやたらと木を植えやがったのだ。それも、背の高くならない庭木、なんてかわいいものではなく、柿とかびわとか、けっこうデカくなるやつばかり。しかも、蔦までからませやがって、その全ての手入れを一切しない。だもんだから、枝は伸びるは、蔦は伸びるはで、レックス家の壁や窓にまで到達しているのである。だって、狭い所だからね、植えてあるのが。

しかも、葉は落ちるし、実は落ちるし(レックス家の裏庭に)。それを片づけるのはこのアタシ。特に実なんて、落ちる時には熟れ切っているから、ぐちゃぐちゃになる。だからと言って、他人の家の木だから、落ちる前に取っちまえ、というわけにもいかない。

「食わないなら、植えるな~!!」

 だ。

 

しかもこの三十代のボケ男、草むしりも一切しない。だから、レックス家の裏は今、「ジャングル大帝」状態だ。そのジャングルがレックス家をじわじわと侵食しようとしている、という何ともトホホな事態に陥っている。

 

ね、ね、困るでしょ~、こーゆーの。

そりゃ、自分たちは好きで木を植えたり、蔦を絡ませたりしているんだからいいよ。けど、こっちはそんなこと全然望んでないんだから、こっちに出ている部分はしっかり切ってよ!! と言いたい。これまで2度ほど頼んだことがあるんだけど、今も知らんぷりされている。

 

こっちも高齢の女一人だから、怖くて強く言えないんだよね。今、変な人とか変な事件とか多いでしょ。

こんな時には、本当に旦那がいればな~、って思う。壮年の押出の良い男が出て行けば、きっと相手の出方も変わるはずだ。

 

本当に変なヤツが引っ越してきちゃって、頭が痛い。草むしりや木の剪定がイヤなら、何で植えるかな。ってか、マンション住めばいいだろ、お前。一戸建てじゃ、どうしたって多少の手入れは必要だ。

 

あとさ~、どうも見るとキッチンがゴミ部屋になっているみたいなんだよね。リフォームしたと言っても根本的に建て替えたわけじゃないから、キッチンの位置は前と一緒なので、分かるわけ。で、そのキッチンのはずの部屋のサッシに段ボール箱が積み上がっている影が映っているのだ。で、ここ何ヶ月もキッチンに明かりが点いたためしがない。

 

普通さ~、他は使わなくとも、キッチンとトイレと風呂場の明りは点くよね、1日に何回かは。それが全く点かず、段ボールが山積み・・・・・これはもう、ゴミ部屋でしょう、と。

 

ああ、この先あいつら(Gだよ、もちろん)が活躍する季節、頼むからどうにかしてくれ、と泣きたくなる。最近、殺意すら覚えるね。


レックスがまだ大雑把でぐうたらなヤツだからいいものの、几帳面な人だったらマジでノイローゼになると思うよ。

「あああ、どっか行ってくれないかな~」

 とはかない期待を寄せる、今日この頃である。

 





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