2018年1月19日金曜日

君は「川口浩探検隊」を知っているか


昔、昔、その昔、私が子供だった頃、川口浩という名の俳優がいた。たしか、父が高名な作家、母が同じく名の通った女優ということで、ま、言ってみれば芸能界の「サラブレッド」的な人、であった(と思う)。

 

ただ、私が川口浩を見始めた頃にはすでに盛りは過ぎており、私の記憶の中の川口浩は「ちょっとパッとしないおじさん」というイメージであった(ファンの方、ごめんなさい)。

 

で、本題。

そんな川口浩の主演(?)番組の一つに、この「川口浩探検隊」があったのだ。これは、もちろんドラマではなく、どちらかと言えばドキュメンタリーに属する番組だった。しかしながら、その実態は限りなくフィクションとの境目がファジーで、いわば「ドキュメンタリー界のプロレス(意味不)」といったような内容だったのである。

 

その主な内容はと言えば、例えば、川口浩を隊長とするスタッフ一団が、南米のジャングルの奥地に幻の大蛇を探しに出かける、あわや探検隊の運命やいかに!? と言ったようなものが多かった(ように思う)。まさに昭和の香り芬々たる、胡散臭さ満載の素敵な番組だったのである。

 

この手の番組の常として、やたらリアクションと効果音だけはデカかった。「おお!」とか、「ジャジャーン」とか、全員のけぞって逃げるとか、いろいろアリだった(ように思う)。詳しいことは全て忘れてしまったが、そんな声を聴きながら、テレビの前の私たちは「ついに幻の大蛇が現れたか!?」と胸を躍らせたものである。

 

しかしながら、この手の番組の常として、「結局のところ、真実は藪の中」というのがお決まりのパターンだった(ように思う)。河童探しやツチノコ探索に近いものがあったよなぁ。

 

なぜに今このような話を急にしたのかと言うと、私は普段地上波をほとんど見ずに、ケーブルテレビばかりを見ているのだが、アメリカの番組にこの手のものが非常に多いのである。

いわく、「モンスターを探せ!」などなど、見るたびに、

「これって“川口浩探検隊”のアメリカ版じゃん!」

 と、心の中で突込みを入れていた。

 

私は長い間、「川口浩探検隊」を「昭和的要素の集大成」と思っていたのだが、実はアメリカの「モンスターを探せ」的番組の先駆けだったのである。川口浩もスタッフも、非常に先見の明があったと言わざるを得ない。

 

今、「川口浩探検隊」を見たら、案外懐かしさよりも新しさを感じるのだろうか、とちょっとそんな気もしているのである(んなわけねーか)。

 

で、結論。やっぱり昭和は良かったのう、ふぉっふぉっふぉ!

2 件のコメント:

  1. 藤岡弘、探検隊も良かったですぞ。

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  2. おお! そいつを忘れてはいけませんな。

    ちなみに、私の中の藤岡弘は、仮面ライダーのお兄さんです。

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