レックス、若い頃からどうも人間関係が苦手だ。友だちが全くいないわけではないのだが、何かの集まりでも、職場でも、昔からあまり人に好かれるタイプではない。すぐに誰とでも仲良くなれる人、というのも世の中には存在するが、そういう人をうらやましいとずっと思ってきた。実は今も職場に苦手な人が二人ほどいたりする。
何と言うのだろう、
「この人、アタシのこと嫌っている?!」
っていう感じ。
最初の頃は、
「気のせいかな? 自意識過剰?(自分が)」
とも思った。でも、特にOさんと言う人は、明らかにレックスとそれ以外の人に対する態度が違っている。例えば休憩時に廊下などでバッタリ会って、レックスが、
「お疲れ様」
とか挨拶しても、返してくれないんだよね。これって、やっぱり普通じゃないよね。たいていは親しくなくても挨拶されれば挨拶ぐらいは返すでしょう。
ただ気になるのは、レックスの方には全く身に覚えがない、ということ。何か、Oさんの気に障るようなことをしたかな? と考えてみたのだが、全く心当たりがない。第一、元々あまり接触がないので、感情が行違うような機会もない。一対一で話したことなんて、皆無だからね。もちろん他の人とOさんの悪口はもちろん、噂話をしたこともないし。
ただ、レックスはけっこうハッキリものを言ってしまう所があって、自分では気がつかなくとも人の神経に障るようなことを言っている場合がある。その辺りは自分では分からない。Oさんに聞いたって、教えてくれるわけないし。
ホント、言葉というのは怖い。自分では意識していなくとも人を傷つけることもあるし、そんなつもりはなくとも相手に誤解されることもある。
ただ、若い頃と違ってレックスもそれなりに面の皮が厚くなってるので、
「ま、仕方がないよ。考えたって分からない。人の気持ちはどうにもできない。自分が悪いことはしていないと思うのなら、これまで通り当たらず触らず、普通に接していればいい。ただし、挨拶は明るく、きちんとね」
と考えることにしている。
しょせん、人は全ての人に好かれることなんて、できない。それに、相手に嫌われたからと言って、自分が悪いとは限らない。
レックスは昔から人に好かれるタイプじゃないけど、そして若い頃はそれが悩みの種だったりもしたけれど、この頃はこう考えることにしている。
「アタシはアタシのために生きている。人に好かれるために生きているわけじゃない」
そう、まずは自分を幸せにしてやろう。他人を幸せにするのは、その後でいい。自分を幸せにできなければ、他人なんて幸せにできないよ。
何と言っても、この年でやれ「人に好かれない、嫌われた」なんてことに神経も時間も労力も費やしたくない、というのが本音だ。そんなことに煩わされている暇があったら、自分が楽しいと感じることをしたい。だって、アタシに残された時間は決して多くはないからね。それに、レックスが自分から周りと距離を置いているのは確かだし。Oさんはそんなレックスの態度を敏感に感じ取って、「感じわる~」とかイヤな気持ちがするのかもしれない。
まあ、自分が人からされてイヤだと思うことを人にしなければそれでいい、そう考えることにしよう。
そうは言っても・・・・・やっぱり人間関係って、煩わしいね(ため息)
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