2018年12月11日火曜日

取らぬ狸の皮算用・・・・・・・


 
 
母の特養入所が決まった時、私はつくづく思った。これからはもう、あくせく働きたくはない。お金に少々困っても、自分の好きなこと、やりたいことを優先する生活を送りたい。それは、睡眠時間4時間で仕事と、介護と、家事に忙殺された日々に対する、反動もあったのだろう。それに年齢も50代後半にさしかかり、人生の後半を迎えていたことも大きかったに違いない。もはや、これまで生きてきた歳月よりも、残されている時間の方が短いのだ(あのフランスのばあちゃんのように、120歳まで生きるのなら別だが・・・・)

 

幸い母の介護費用は母自身の年金と貯金で賄えたし、一応古いが住む家もある。住居費はかからない。たいして収入が無くとも、何とかなるだろう、そんな読みもあった。

 

「仕事は週3日、せいぜい4日ぐらいにして、余った時間で本を読んだり、何かを書いたり、趣味を楽しんだりしよう。そうだ、母の介護をしていた時に少しやっていたWEBライターをまたやってみよう。上手くいったら、副業にしたりして、ウシシ」

 

週3日でも9時から5時まで働けば、少なく見積もっても月に7~8万にはなる。空いた時間でWEBライターをやれば、楽しみながら月に1万ぐらいは稼げるのではないか。そのままこつこつ続けて行けば、もっと年を取って仕事を辞めた後、お小遣い稼ぎ程度にライターで稼げるようになるかもしれない。

それから何か趣味の会にも入って、少し人間関係を広げよう、何がいいだろう、お稽古事もしたいな、お金が無いからあまりお金のかからないものじゃないとダメだけど・・・・・などと「夢のセミリタイア」生活を描いていたのである。まさに、「とらぬ狸の皮算用」、これですよ、これ。

 

で、仕事探しには苦労に苦労を重ね、何とかその理想の「週3日9時から5時」のパートにありつくのに10ヵ月もかかってしまったが、とにもかくにもセミリタイア生活の入り口にたどり着けた・・・・・・はずだった。

 

が・・・・・・・

 

とんでもなーい!!

 

確かに、勤め始めの頃は週4日勤務のこともあったが、この頃はキッチリ週3勤務が守られている。休みの方が多いんですよ、旦那さん。本来ならストレス・フリーの悠々自適、それこそ「自分のやりたいことを思う存分できる生活」を満喫できる・・・・と思い描いていたのだが、それが絵に描いた餅であることは、この毎日が証明している。

 

この週3勤務、これが思った以上にストレスが溜まるのだ。そのストレスの中身については詳しく書くわけにはいかないのだが、働く日数が減ったと言っても、ストレスの量が減るわけではないのだな、と今さらながらに思い知らされた50代後半♀。

 

それに、この古くてデカイ家の管理、庭の管理も重荷と言えば重荷だ。2DKのマンション暮らしの方に比べたら、仕事量は34だ。母の所にも1週間に1度、通っている。

 

それにしても、だ。やはり問題は私自身にあると言える。何しろ、WEBライターはおろか、このブログの更新すらままならない状態なのだから。本も大して読んでないし、特にこれと言った活動もしていない。最近、やっとある習い事を始めたのだが、こちらもあまり進歩は見られない状態・・・・。

 

とても理想のセミリタイア生活とはほど遠い。と言うより、セミリタイア生活なんておこがましくて呼べやしない、単なる怠け者生活である。

 

やはり、単に仕事量を減らしただけでは、生活を変えることはできないな、と思うこのごろである。要は自分、自分にかかっているのだ、立ち上がれ、レックス!?

とりあえず、せっかく始めた習い事なので、これだけはしばらく続けたいと思っている。この話はまた後日。

まったく、中年(高年?!)老いやすく、生活成り難し、である。

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿