受けても受けてもことごとく落ちてしまう私レックス、ここは一発、無い頭をしぼらないと、と思い始めた。そこで思いついたのがこのお仕事、コールセンター。
やっぱりね、50代も後半になると受付や来客対応アリの一般事務というのは、もう非常にキツイわけですよ、お客さん。コールセンターだったら顔を出さないせいか、年齢に対する条件が緩い場合が多いのだ。しかも、コールセンターは募集も多い。まさに私のためのお仕事、ではないだろうか(と勝手に決める)。
一口にコールセンターと言っても、その種類は様々だ。こう見えてもとことん小心者のワタクシ、こっちから売り込むタイプのコールセンターは絶対に無理。俗に言うアポ取りってやつだ。しかし、受信オンリーのものならこの私でも何とかなるのではないか。
「そうよ、マニュアルだってあるし、私、記憶力には自信があるし(ただし、十代の頃だけどよ)。ちょっとした入力だったらお手のものよ(のはず)」
私だってこう見えても20年、パソコンを使用して事務仕事をこなして来たのだ。そりゃ、離職してから4年のブランクがあるが、何の、まだまだ若いもんには負けやせんて、ふぉっふぉっふぉ!
一つ気になるのは私が狙っているコールセンターも、頻繁に募集をかけている点だった。
「やはり、こういう所は人の出入りが激しいのかな・・・・」
募集がしょっちゅうある所、というのは何かある。この点が気にかかってこれまで応募をためらってきたのだ。しかし、背に腹は代えられない(それに時給もいいし!?)。
私はいそいそとコールセンターの面接を受けに行ったのだった。
「人の出入りの激しい職場だ、きっとたくさん採って、辞める人も多いのだろう、ま、そういう所なら何とかもぐり込めそうだ」
とらぬ狸の何とやらで、半分受かった気でいた私。
勤務地は地元だが、面接は池袋を指定された。この手の派遣仕事ではよくあることである、ということもこの過酷な中高年就活ライフで分かってきた。交通費は痛いが、致し方ない、背に腹は代えられない。
試験会場に入って、まずびっくりしたのは、かなり本格的な採用試験が準備されていたことだった。PCを使用しての筆記テストとタイピングテスト、常識問題と、いや、これはかなり難敵である。20代、30代の頃ならいざ知らず、50も後半の今となってはもはや知識は霞か雲か状態。
試験会場に入って、まずびっくりしたのは、かなり本格的な採用試験が準備されていたことだった。PCを使用しての筆記テストとタイピングテスト、常識問題と、いや、これはかなり難敵である。20代、30代の頃ならいざ知らず、50も後半の今となってはもはや知識は霞か雲か状態。
それでも何とか筆記テストはそれなりに出来た(と自分では思えた)のだが、問題はタイピングテストである。
自分でも情けないぐらい、打てない。
「へ!? 私って、こんなにPC打てなかったっけ!?」
標準的なブラインドタッチぐらいは○だと自分では信じていたのだが、結果はボロボロ・・・・・。う~ん、やはり4年のブランクは思った以上に大きかったようだ。それに、前職は普通の営業事務だったので、1日中入力しているということはなかった。それにしても、ここまで自分のタイピング能力が低いとは、今の今まで気づかなかった幸せな私・・・。
面接もボロボロで、結果は思った通り不採用。採用人数の多さにわずかな期待を抱いていたのだが、私の試験結果はそれをはるかに上回ったようだ。
「しょっちゅう募集をしているからと言って、大勢採用するとは限らない」
一つ利口になった(?)レックスだったのさ(ってゆーか、現実を知っただけ!?)。
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