「少~しばかり、サプライズ的お小遣いが欲しい・・・・」
と色気を出して、試験監督のアルバイトに応募したレックス、「自分の都合の良い日に都合の良い場所でできるしぃ~」というほど甘くはない、とは分かっていたが、やはり思った以上に甘くはなかった。
まず、このバイトのシステムだが。
希望者は登録説明会で簡単なプロフィールや経歴を記入した用紙を提出し、登録する。すると、先方よりお仕事の案内メールが届き、自分の都合に合った条件の案件に改めて応募するのである。その応募者の中から採用者に連絡が行く仕組みである。
登録は、たいていの人がすんなりとできる。このレックスが登録できたくらいだから、ほとんどの人ができるはずだ。しかし、問題はその次である。
まず、自分の都合に合う条件の案件、というのが中々に難しい。都内まで出る気があるならたくさんあるのだが、私のように、
「地元じゃなきゃ、ヤダ」
という怠け者ワガママ者は、その数がグッと減ってしまう。しかも、地元なら全てOKというわけでもない。場所によっては、
「都内に出るより時間かかるやん」
という場合もあるし、開始時間が早く、
「この時間だと5時起きだよな~」
ということもある。いや、単にレックスが怠慢なだけだけど。
まれに、
「お! これいいぞ!!」
というものが出てきても、ここで安心はできない。人間、考えることは皆同じ、私がいいと思うものは他の皆様もいいと思うわけで、張り切って応募しても落ちてしまう。これまでに3回応募したが、ことごとく不採用だった。
無理もない。登録者はたくさんいるのだ。おそらく条件の良いものには応募が殺到しているに違いない。だとしたら、誰が好き好んで、
「この前テストというものを受けたのは、いつだったろう・・・・・・(遠い目)」
というヤツを採るだろうか。
というヤツを採るだろうか。
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