今、本○勝一の書いた「日本語の作文技術」という本を読んでいる。○多勝一をご存じない方のために。本○勝一は元朝日新聞の記者で、まあ早い話がジャーナリストってやつですかね。レックス世代より一昔前の世代には絶大な人気を誇っていた・・・・らしい。レックスも1、2冊その著作を読んだことがある。確か、「アメリカ合州国」。合衆国じゃなくて、あくまで合州国ね、ここがミソ。そこそこ面白かった記憶があるが、内容はハッキリとは覚えていない。とにかく、特にファンというわけではなく、好きでもなく嫌いでもない文筆家の一人だった。
今回彼のこの本を読んだのは、実は大学の授業でテキストに指定されたからだ。そう、つまり読む必要があったから、なのだ。内容的には日本語の書き言葉の文法を解説し、分かりやすく正しい日本語を書くためにはどうしたらよいか、という本である。文字通り、作文の基礎的な技術を習得するための本で、出版元の岩波いわく、「日本語を書くすべての人に、必読の書」・・・・・らしい(でっかくでたな、岩波)。
レックスは書くことの基礎を勉強したくて通信制大学に入ったわけだから、その目的からしたらこの本はとても有意義、と言えなくもない。と持って回った言い方をするアタシ。
こういう文法解説的な本だから、本の中には数多くの例文が登場する。その中には「良い例文」もあれば、「こんなこと書いてんじゃねーよ!?」な悪い例文もあるわけだ。それはある意味当然と言うか、こちらは素人なわけだから両方の例文を示してくれた方が分かりやすくてありがたい。
ただね~・・・・・・。悪い例文に対する○多勝一の解説がすごいのだよ。悪しざまというかね、悪意と怒りがこもっている。だって、ある文章なんか「反吐が出る文」だよ!?
「そこまで言わなくとも・・・・・」
とレックスなんかは思ってしまう。言葉は言霊というが、悪意のこもった文章というのは、たとえ丁寧に書いてあってもこちらに何となく伝わってくるものがあるものだ、ということを私はこの本からお勉強した。
書いてある内容は悪くないのに、その悪意に触れているうちにげんなりして来て、読むのがイヤになってきちゃうんだよね。心が引いてしまうというか。
それともこれはレックスだけかな。
それに、本○勝一ってけっこうな上から目線の人でもあるな、と思った。言葉ではすごく謙虚なことが書いてあるんだけど、その行間の端々に上から目線を感じてしまう。これもさっきの悪意じゃないが、どんなに謙虚にふるまってもやはり心のうちはおのずとその文章ににじみ出るのじゃないかな。
で、思った。
「本多○一って、もしかして性格悪いんじゃないの!?」
もちろん文章のうまさと性格の良さは全く関係が無いので、性格悪くても文章が上手ければ優秀な文筆家ではあるんだけどね。
ただ、書いてるものにその人の性格って現れるよね、レックスも気をつけよう、としみじみ感じ入ったこの梅雨の夕暮。(ちなみに本多勝○に言わせると、体言止めは品が無いそうです、はい・・・・品の無いレックス談)
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