台風19号の被害の大きさに、改めて自然の怖さを感じているレックスです。
やはり、自然の脅威の前には人間は無力ですね。
亡くなられた方の人数の多さに、胸が痛みます。
何もできませんが、皆様のご冥福をお祈りしたいと思います。
もしかして、
「どうしてもっと早く避難しなかったんだろう」
と思われる方がいるかもしれないが、おそらく増水のスピードが想定をはるかに上回ったのに違いない。
レックス母の実家は、今回も氾濫した荒川流域にある。その昔は名前の通りかなりな暴れん坊の川で、母ちゃんは洪水の音を聞きながら育ったと言っても過言ではない。
その洪水の申し子レックス母曰く、
「増水を始めてから逃げるのでは、遅いことがある」
川は、水位が上がり始めたと思ったら、瞬く間に増水するらしい。母ちゃんに言わせると、たとえ全く水位が上昇していなくとも、
「濁った水が流れてきたら、要注意」
だそうだ。
川の怖いところはたとえその場に雨が降っていなくとも、上流域に雨が降れば増水するところだ。
また、増水と降雨との間にはおうおうにしてタイム・ラグがある。今回の台風でも雨がやみ太陽が顔を出してから、氾濫した川があった。
自分の住んでいる所に雨が降っていないからと言って、雨が止んだからと言って、決して油断はできないのだ。
それと、まだ母ちゃんが若くて元気な頃、一緒に近所を散歩していてふと、つぶやいたことがある。
「ああ、あんなところに花壇を作って。あんなことしたら水が出たときに堤防が崩れちゃうよ。ダメなんだよ、川岸に何かを植えちゃ」
レックス家のすぐ裏には川が流れている。今回の台風で危険水位に達した例の川だ。その川岸に川沿いにある家の人が花を植えていたのだ。勝手に生える雑草と違って、花壇を作ろうと思ったらそこを耕す必要がある。
そうするとその部分の地盤が弱くなるから、水が増えて花壇部分まで水位が上がった時に、そこが崩れてしまうというのだ。そしてそこからどんどん堤防が削られてしまう危険がある。
さすが、荒川で産湯を浸かった人は違うな、と感心したが、その時にはただ、
「ふ~ん・・・・」
と右の耳から左の耳へ聞き流しただけだったのだが。
が、その言葉がずしりと響いたのが今回の台風だった。
また、母ちゃんに言わせると川岸に木を植えたりするのもNGだそうだ。これは姉から聞いたのだが、
「川岸に木が生えていると、水が出たときに木が川に持っていかれて、そこから堤防が崩れてしまう、ってお母さんが言ってた」
とのこと。
やはり、自分を筆頭に現代人は少し、自然の恐ろしさを忘れているのかもなあ、と思った。もう少し自然に対して謙虚にならなくちゃなあ、と珍しく反省したレックスなのである。
ほんと、荒川流域育ちの言うことをもっと聞いておくんだったよ!
こんなことってたくさんあるんだよね~、昔の人の言うことはやはり耳を傾けておく価値があるね。昔の人の言うことが全部が全部正しいわけでもないし、価値があるというわけでもない。が、やはりポロリと真実が顔を出すことも多々ある(しょうもないことを言うこともあるけどねwwww)。
実はレックス祖母(父方)はすごく頭の良い人だった。明治のこととて「女に学問は必要ない!」とばかり学校へは行かなかったのだが、ばあちゃんの弟さんは一橋大学、その息子たちは全て東大と、まことに頭脳明晰な一族だったのである(ただし、ばあちゃん性格は悪かったけどwww)。
そんなばあちゃんは近所のばあちゃん連中の知恵袋として君臨していた。何かというと近所のばあちゃんたちが相談を持ち込むのだ。それくらい、レックスばあちゃんは周りから一目置かれていた。
その優秀さがレックス父に全く遺伝しなかったのは、運命のいたずらだろう(もちろんこのレックスにも微塵も遺伝しなかった!)。
父は性格は良かったが、頭脳は・・・・・だったもんね。ま、それはともかく。
で、ぐうたらではねっかえりな孫娘-他でもないこのレックスのことだが-に、ばあちゃんはことあるごとに何かと言って聞かせていたのだが、この反抗的な孫は、
「ふん!」
と全く聞く耳を持たなかったのである。
こうして自分も孫がいてもおかしくない年になり、
「ああ、少しはばあちゃんの言うこと聞いておけばよかったな」
と思う今日この頃なのである。
そうすりゃ、今とは少しは違った人生歩んでいたかもしれない!?
ま、その代わりに性格がもっと悪くなったかもしれないので、これで良かったんだ! と思うことにしておこう?!
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